はじめまして!東京のとある大学で研究に勤しんでいる道産子レンジャーのしきなかです。

今回は皆さんと共に地球で暮らす「植物」について高分子という視点からお話しします。

 

日光をサンサンと浴びてスクスク育つ植物、はなやかな見た目で僕らの心をいやしてくれたり、はたまた二酸化炭素を吸収してくれたりと、日頃お世話になりっぱなし。実はその中身を見てみると・・・いくつかの「高分子」から出来ています。

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写真 我が大学に生える木々、幹を切ってはいけませんが落ちた枝葉は研究に使っていいかも?

 

植物の中で一番多く存在する高分子はお砂糖の構成分(グルコースなど)がつながってできている線状高分子「セルロース」、次に多いのは植物をお日様に向けて立ちあがらせるための骨となる硬い網目状高分子「リグニン」。

 

例えば、森の木々に効率よく日光を当てるために伐採された木材(かんばつざい、と言います)からセルロース・リグニンを取り出して利用できれば、石油などの有限な資源に頼らない環境にやさしい材料が作れるはずです。

 

セルロースは取り出したまま利用してもいいですし、酵素分解し糖として、はたまた糖を酵母で発酵させてレンジャーたちが大好きなお酒やガソリンを代替する燃料となる可能性のあるエタノールとしても扱えます。(ちなみに、高分子学会ではセルロースを材料とする研究が最近のトレンドです。)

 

リグニンは硬く複雑に絡み合う網目状高分子なので取り出しづらいのですが、科学者らの努力を通じ、近年植物からリグニンを様々な方法で取り出して高分子材料にする試みが実現しつつあります。

 

木を始めとした植物から高分子を取り出して身の回りの材料・嗜好品にすることが出来れば、共に生きて育っていく資源を糧とした住みよい社会が出来るのでは・・・と日々考えながら研究に取り組んでいます。

 

しきなかレンジャー