あけましておめでとうございます!学生レンジャーの道堯です。皆さん、どんな冬休みを過ごしていますか?冬休みの宿題、どれくらい進められましたか?さて、今回は「『高分子』って何だろう」第三弾をお送りしたいと思います。

「高分子未来塾」の色々な記事で、実は高分子がすごく身近な存在だということが紹介されていますね。「『高分子』って何だろう」①で高分子そのものがどんなものかお伝えしました。そしてさらに多くのレンジャーたちの記事によって、プラスチックだけでなく、生き物食べ物化粧品の成分スポーツ用品なども高分子でできていることを教えてもらいましたね。このように、私たちの身の回りには本当にたくさんの種類の高分子が溢れているんです。

今回の記事ではそれら色々な種類の高分子のクラスわけをしてみたいと思います。プラスチックや生き物が高分子からできていると言われても、一見全然違うものに見えますよね。これらはたしかにどちらも高分子なのですが、ご想像の通り高分子の中でも少しジャンルの違うものです。そこで今回は、様々な種類の高分子を、似たもの同士で同じクラスに入れて、高分子という学校にはどんなクラスがあるのか、それぞれの教室にはどんな特徴があるのか、簡単にお話したいと思います。

三種の高分子.2

高分子は、大きく三つのクラスに分けることができます。それぞれを「天然高分子」「合成高分子」「無機高分子」と一般的に呼びます。めちゃくちゃ簡単に説明すると、「天然高分子」は、生き物の体の中にある高分子。「合成高分子」は、天然にはなく人間が創(つく)りだした高分子。「無機高分子」は、ガラス・岩石・宝石などです。なんとなくわかりましたか?興味を持ってくれた人のために、下ではもう少しそれぞれについて詳しくお話しますね。

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「天然高分子」とは、生き物の体の中で作られた高分子のことで、「生体高分子」とも呼ばれます。たとえば、私たち人間など の動物の体(筋肉など)はタンパク質という高分子でできています。スーパーに売ってあるお肉もタンパク質ですし、お肉を食べることで私たちの体もつくられ ます。また、植物は多糖という高分子からできています。道に生えている草木や花、野菜も多糖でできています。私たちがよく食べる米やパンも主に多糖ででき ていて、これらを糖類や炭水化物と呼んだりもします。ちなみにタンパク質も炭水化物も、それぞれ「三大栄養素」のひとつですね。(あともう一つはわかるか な?)そしてさらに、生き物がみな持っている遺伝子も高分子でできています。したがって生き物は、高分子と水分でほとんどできているといっても過言ではな いと思います。


「合成高分子」とは、人間が創りだした、もともと自然界には存在しない高分子のことです。現代に生きる私たちの生活には合成高分子が溢れかえっていて、もはや合成高分子のない生活は送れないかもしれません。ビニール袋やペットボトルなどが合成高分子の 代表例ですが、それだけではありません。たとえば、合成繊維とも言われるナイロン、水族館の水槽に使われる透明アクリル板、心地よい肌触りをもたらす化粧品の添加剤、つけた瞬間にくっついて固まる接着剤など、日常の様々なところで私たちは何気なく合成高分子を使っています。身の回りのプラスチック製品のラ ベル、または化粧品・シャンプーなどの詰め替え容器に書かれている成分表を見てみてください。そこに「P」「ポリ」「重合体」などの文字が入っていれば、 それは原料に合成高分子が入っていることを示しています。「PET」「PE」「ポリオキシエチレン」などが有名ですね。君は何種類、見つけられるかな?


「無機高分子」とは、天然に存在するが生き物の体内で作られない高分子のことです。たとえば、ガラスや岩石などを主に指します。上の二つとだいぶ違う種類 のように見えますが、たとえばガラスも立派な高分子の一種です。他にも、岩石に含まれる石英なども無機高分子であり、またダイヤモンドやルビー、サファイ アなどの宝石も無機高分子だったりします。


「天然高分子」「合成高分子」「無機高分子」、三つの違いがなんとなくわ かったでしょうか。皆さんは、どれに興味を持ちましたか?今後はぜひ、身近にある高分子がどのクラスに入るのか意識しながら見てみてください。世の中の見方が、きっと少し変わると思いますよ。ちなみに余談ですが、実はこの三つのクラスには必ずしも入らない高分子も、特に最近よく研究されています。たとえば、天然高分子を加工した「半合成高分子」、無機高分子と合成高分子のいいところを足し合わせたような「無機-有機ハイブリッド高分子」、それらいずれとも異なる「超子ポリマー」といったものなどです。将来には、皆さんがさらに新しい高分子を作り出しているかもしれませんね。


もう冬休みが終わってしまった人は寝正月から気持ちを切り替えて、まだまだ冬休みの人は寝正月の延長戦をもう少し楽しんでください。改めまして、皆さま、今年もよろしくお願いします。