「のり」だって高分子だ
みなさん、初めまして。関東支部レンジャーのうちだレンジャーです。
のりと言っても今回お話するのは食べるのり(海苔)じゃありません。
文房具ではさみとペアになって登場する(?)あののり(糊)です。
ところでみなさんは「のり」と聞いてどんなのりを想像しましたか?
上の写真は文具店で売られている代表的なのりです。
一番左ののりはでんぷんのりで、幼稚園や小学校のころに使った人が多いと思います。
でんぷんは小麦やお米などに含まれる炭水化物のひとつで、グルコースという糖がたくさんつながった高分子です。
でんぷんは食べても大丈夫なので、でんぷんのりは幼稚園や小学校でよく使われています。(でも食べてもおいしくないですよ)
左から2つ目ののりは液状のりで、こちらにはでんぷんの代わりにポリビニルアルコールという高分子が入っています。
この高分子は洗濯のりにも同じものが入っており、繊維にこの高分子がつくとパリッとした触感に仕上がります。
またこの高分子の変わった使い方としてはおもちゃのスライムにも入っています。
3つ目ののりはスティックのりで、これも高分子からできています。
こののりの特徴は、見た目は固体のスティック状になっていても、使ってみると少し柔らかくなって延びるところです。
鉄のような堅い固体と水のような流れる液体の中間のものを調整できる高分子のおもしろい性質を利用したのりです。
最後ののりはテープのりで、テープの上に乗ったのりを紙に転写して使う新しいタイプののりで、テープよりも紙の方により強くくっつくような高分子がテープの上に塗られています。
このように紙と紙をくっつける「のり」には高分子が使われています。
紙以外のもの、例えば金属やプラスチック、木やガラスなどをくっつける「接着剤」にもいろいろな高分子が使われています。
接着剤の話はまた今度お話ししましょう。
うちだレンジャー