答: 「正しい」と言うより「間違いがない」です。『ポリ袋』と呼ばれる中の1つの種類が『ビニール袋』です。

 

ビニール袋とポリ袋の関係性
もともと『ビニール袋』とは、ポリ塩化ビニルを原料とした袋のことを言います(図の①)。
昔はほとんどがポリ塩化ビニルを原料にした袋だったため、ポリマーを原料とする袋をビニール袋と呼んでもあまり問題視されていませんでした。
ところが現在では、加工性の良さやコストの安さといったメリットから、ポリエチレンやポリプロピレンを原料とした袋が主流になっています。
主流派であるポリエチレンやポリプロピレンの袋を『ビニール袋』と言ってしまうと、消費者をだましていると思われかねません。
しかし、原料ごとに『ポリエチレン袋』や『ポリプロピレン袋』と呼ぶと種類が多すぎて複雑だし、名前も覚えにくいです。
そのため、『ポリマーを原料とする袋』をまとめて『ポリ袋』と呼ぶようになりました。嘘は言っていないし、名称も短くて覚えやすそうですよね。
現在、袋の原料として使用されているポリマーは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミドなどです。
ポリ塩化ビニル製の袋の名前は『ビニール袋』、『ポリ袋』、どちらでも間違いではありません。
他のポリマー製の袋を『ビニール袋』とは言えませんが、『ポリ袋』なら間違いではありません。
このように、『ポリ袋』とは使い勝手の良い言葉です。

余談ですが、高分子の世界で『ビニール』とは『ビニル基(CH2=CH-)』のことを表します。
『CH-』の先に水素(H)が結合しているものがエチレン、メチル(CH3)が結合しているものがプロピレン、塩素(Cl)が結合しているものが塩化ビニルです。
重合すると、それぞれポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルになります。
そのため、『ビニール』にはポリエチレンやポリプロピレンも含んでも良いのでは?、と拡大解釈する人もいるそうです(図の②)。

ポリマー博士 と はだのレンジャー