いい質問だね!
プラスチックは、主に石油から作られているんだよ。
みんなは知っていたかな?

図1

それでは早速、質問に答えよう。
まずは高分子についてのおさらいしてみよう。
この世にある物質はすべて、原子からできているのは昔の記事で紹介されていたね。
原子がいくつか集まってできたものが低分子。
原子が何万個も集まってできたものが高分子。
みんな、覚えていたかな?

では次に、理科で習った「物質の状態」。つまり、気体、液体、固体について思い出してみよう。
ごく簡単にイメージすると……
気体…とても軽いもの。軽いから、ふわふわ飛んでいる。
液体…少し重いもの。少し重いから飛ばないけど、重すぎないから固くなくて、流れる。
固体…とても重いもの。とても重いので、固くて流れない。
こんな感じだったね(※)。

そして最後に、高分子と石油を比べてみよう。
たとえば、高分子の一例としてビニール袋などに使われているポリエチレンをイメージしてくれ。
実は、ポリエチレンと石油は、ほとんど同じ原子からできているんだ。
ただし、ポリエチレンは、原子が何万個も集まってできた高分子。
石油は、それと同じ原子が少しだけ集まってできた低分子。
違いはそこだね。

図2

さて、それを踏まえてここで問題だ。

一本のポリエチレンと一本の石油、どっちが重いでしょう?

もちろん、答えはポリエチレン!
同じ原子がよりたっくさんつながっているポリエチレンの方がとても重くて、それに比べて石油は軽そうだね!

だから、ポリエチレンは固体で、
そして、石油は気体または液体なんだ。
みんなは、石油は液体というイメージを持っているかもしれないね。
目に見えるものが液体だから、石油は液体というイメージをよく持たれているんだけど、実は気体と液体の様々な物質が混ざってできているんだ。
これが、高分子が固体で、石油が液体の(液体に見える)理由だよ。

ちなみに、工場や大学の研究室では、高分子を作るために気体や液体である材料を反応させて、固体である高分子を作っているんだよ。
高分子は、見た目にも低分子と全く違うから、とても面白いのさ!

みんなも、こんなおもしろい疑問を思いついたら、いつでも質問してくれよな!

(※)理科の授業で習ったことを注意して思い出してみよう。
液体が軽くて、固体が重いって話は、水と氷は例外だ。同じ体積なら、水の方が重くて、氷の方が軽い。
実はこれ、他の物質ではなかなか見られないとても珍しい現象なんだよ。

ポリマー博士 と みちたかレンジャー