第1回会社取材「イーメックス株式会社」〜高分子アクチュエーターでつくる小型カメラ〜
まつもとレンジャーです!今回もイーメックス株式会社さんについてのご紹介をします。
突然ですが、みなさんはカメラをどれくらい使いますか?
大きなカメラを持っている人もいますが、最近はスマホにアプリが入っているので、街中でもよく写真を撮っている人を見かけます。小さいし、カメラと同じくらいキレイに撮れることもあって、たくさんの人がスマホを使っていますよね。
でも、あんなに薄いスマホの中にカメラを入れるのってとても大変なんです….
そこで、イーメックスさんは高分子アクチュエーターを使った超小型カメラの開発をしています!
高分子アクチュエーターってなに?という人は、ののやまレンジャーの記事を見てみてくださいね。
高分子アクチュエーターは大きな機械が必要ないので、とっても小さいです。小さすぎて私もびっくりしました。すごい!1円玉より小さい!!
ちなみにこれは、焦点を合わせる部分です。焦点とは、光の集まる場所のことです。まだ学校で習っていなかったら、そういう点がある!と思ってください。焦点のあっていない写真は、ぼやけてしまって何がうつっているかわかりません。逆に、焦点が合った写真は、はっきりきれいな写真になります!この部品は、高分子アクチュエーターが動くと茶色の部分が押されて、中の柔らかいレンズ飛び出してきます。レンズは飛び出ると曲がるので、焦点の位置が曲がる前と変わります(下の絵に書いてあるレンズみたいに、形がかわります)。そうすると写真を撮りたいものに焦点が合って、はっきりとした写真をとることができます。
動画をみてもらうとわかりやすいと思います。高分子アクチュエーターが動いて、レンズが飛び出てきています!こうやって、焦点を合わせているんですね。何よりもこのスピード!アクチュエーターの動きが早いので、焦点を合わせるためにパッと変化することができます。
下の動画は、アクチュエーターが動いて、焦点を自動で合わせてくれている様子です。手前にある小さな部品と背景に、交互に焦点を合わせています。こんなにシンプルな構造なのに、とても正確ですね!
他にも、手ブレを直してくれる部品や取り込む光の量を変える部品も、高分子アクチュエーターをつかって作られています。高分子アクチュエーターだけで、カメラに必要な部品をほとんど作ることができるんです!
これからの未来、高分子アクチュエーターでもっと薄いスマホを作ることができるかも?!高分子がつくる未来を感じさせる、とてもおもしろい研究でした。
次回はみちたかレンジャーが導電性高分子をつかった電池についてのお話をしてくれます。お楽しみに!
まつもとレンジャー