みなさん、こんにちは!学生レンジャーの高橋です。
前回大好評だった「高分子関係の企業取材」企画の第二弾ということで、今回は「海月研究所」さんにお邪魔してきました!

ところで海月とはクラゲのことでして、海に浮かぶ月と漢字で書くのは何ともオシャレですね。
さて、私たちが訪問してきた海月研究所は、神奈川県にある「かながわサイエンスパーク(KSP)」と呼ばれる施設にある会社です。
KSPは国内最大級の研究開発施設でして、たくさんの企業や研究機関が集まっている都市型サイエンスパークです!
外観もとってもオシャレです。
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海月研究所さんはその名の通りクラゲを産業にしようとしている会社です。
みなさんご存知のように、クラゲは海にぷかぷかと漂う生物でその99%が水、1%が高分子で出来ている不思議な生き物です。(つまりゲルということですね!)
さらに、クラゲは海に住む生き物の中で一番遊泳効率が高く(少ないエネルギーで長く泳げる泳ぎ上手!)、寿命では死なずに転生を繰り返す種類もあります(不老不死と称されています!)。
そのため純粋な生き物としても非常に魅力的な研究対象ですが、海月研究所さんはさらにクラゲを材料として加工し、機能性材料として使っていこうとしているのです!
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作業風景
というのも、クラゲは世界中で大量発生することのある生物であり、2002年に入ってから日本でも定期的に大量発生が確認されるようになりました。
海にクラゲが大量に存在すると、みなさんが海に入れない~!…だけでなく、漁業にも影響を与えてしまいます(魚の代わりにクラゲが大量にとれてしまう…)。
一部地域では食用として用いられるクラゲですが(コリコリして意外とおいしいです!)、多くは廃棄物として処理されてしまいます。
そこで海月研究所さんでは、この未利用の資源を有効に活用し、新たな産業を生み出そうとしているのです!
現在は、ミズクラゲ・ビゼンクラゲ・エチゼンクラゲ・キタミズクラゲの4種類の資源化を試みています。

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エチゼンクラゲ                                                                ミズクラゲ

資源化のために、まずは大量のクラゲを確保します(将来はクラゲ漁船なんかができるかも!)。
確保されたクラゲは、洗浄・殺菌されたのちに冷凍され、クラゲ破砕工場へと輸送されます。
その後、細かく破砕されたクラゲの固・液混合物を分離・抽出し、クラゲ由来の高分子材料を作り出しています!

クラゲの洗浄殺菌

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製造プラント            クラゲ洗浄機          洗浄後のクラゲ

クラゲ由来の高分子材料としては、下村脩先生がノーベル化学賞を受賞された、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)が有名ですね!
体内でタンパク質がどのように働くのかを調べるツールとして、現在の生命科学研究になくてはならない存在です。
そして海月研究所さんでは、クラゲを構成する成分である「高分子」から、「コラーゲン」と「ムチン」を抽出し、化粧品や医薬品といった様々な用途への応用を試みています。
これらの詳しい性質や、その応用開発についてはますだレンジャーがお話をしてくれます。
こうご期待!!

たかはしレンジャー