企業レンジャーのホリです。どうぞよろしく。

「アンサング・ヒーロー(Unsung hero)」という言葉があります。
僕はこの言葉を生物学者の福岡伸一先生から教わりました。
日本語にすると、「(その栄誉を)歌われることのないヒーロー」。
簡単に言うと、「縁の下の力持ち」ですね。
裏方として主役を支えている存在。
僕たちの社会は、裏で黙々と働くアンサング・ヒーロー達のおかげで成り立っています。

では、薬の中のアンサング・ヒーローっていったい何だろう?


病気になったら薬を飲まなくてはいけませんね。
たとえばインフルエンザにかかっても、薬を飲めば大丈夫。
薬の中には病気を治す成分があるので、病気が治るんです。
その成分を「有効成分」っていいます。
「有効成分」は薬の中でいちばん大事な成分、つまり薬の主役ってわけです。

でも、薬が有効成分だけだと困ります。
有効成分の形は細かい粉だから、とても飲みにくいんです。
だから飲みやすい形にします。
どんな形が飲みやすいだろう?
たとえば「錠剤」や「カプセル剤」。
有効成分を飲みやすい形にしたものを「製剤(せいざい)」っていいます。
錠剤もカプセル剤も、水といっしょにするりと飲めますね。

では、製剤を作るにはどうすればいいだろう?
なんと、ここで高分子が活躍します!
高分子のおかげで「錠剤」や「カプセル剤」などの製剤ができるんです!

高分子は病気を治すわけではありません。
でも薬を飲みやすい形にしてくれる。
高分子は裏方として、薬の主役「有効成分」を支えている存在です。
そう、薬の中のアンサング・ヒーローって、高分子なんです!

高分子のおかげで、色々な形の製剤ができました。


いっぱいありますね!
どのような人が、どのようなときに、どのように使うかを考えて、製剤は作られます。
色々な形の製剤があるからこそ、多くの病気の人が助かっているんです。

次回は僕が研究している「経口ゼリー剤」に迫ります!

堀 崇晴(大蔵製薬株式会社)企業レンジャー