みなさんはじめまして。関東支部レンジャーの澤田(さわだ)です。
たべもの・いきものに関係する話として、ウイルスを紹介します。
本当はウイルスは「いきもの」ではないのですが、いきものに近い存在として考えて下さいね。

ウイルスといえば様々な病気の原因で、わたしたち人間にとって毒、というイメージをもっている人も多いのではないでしょうか。
もちろんインフルエンザのように、人間に感染して病気にさせてしまい毒のようにはたらくウイルスもたくさんいますが、実は、私たち人間や動物には感染しない、安全なウイルスも同じくらいたくさんいます。
最近では安全なウイルスから人間の役に立つ材料を作る研究が進められています。

ウイルスのかたちを見てみると、丸いかたちや棒のように細長いかたち、また宇宙船のようなかたちなど、さまざまなかたちをもつウイルスがいることがわかります。

さまざまなかたちのウイルス

ウイルスの外側はアミノ酸が繋がったタンパク質が規則的に集まっていて、その中にはタンパク質の設計図である遺伝子が入っています。
タンパク質も遺伝子も、どっちも高分子です。

さて、細長いかたちをもつウイルスの中には、ひとりでにきれいに並ぶ性質をもつものがいて、テレビやディスプレイでおなじみの「液晶」とよばれる状態になります。
そういったウイルスの遺伝子を組替えると、ウイルスの性質をいろいろ変えることができ、新しい性質をもつウイルスをきれいに並べて材料にすることができます。
これまでにウイルスから、電池や毒物のセンサー、また病気の治療に使えるような材料も作られていますよ。
ウイルスというと、どうしても悪いイメージがあると思いますが、化学の力をうまく使うと人の役に立つようなウイルスも作れるんだ、ということも知ってもらえると嬉しいです!

さわだレンジャー