みなさん、こんにちは。私は山形大学ソフト&ウェットマター工学研究室(古川研究室)の学生で、ひろあきといいます。今日は私たちの研究室を紹介します。

早速ですがみなさん、3Dプリンターを知っていますか?

3Dプリンターとは文字通り、3D、つまり三次元的に構造物を自由に印刷できる夢の装置です。今この3Dプリンターが世界中でブームとなり、金属やプラスチック、セラミック、食品、細胞など、いろいろな材料を印刷できる3Dプリンターの開発が進められています。

私たちの研究室では、ゲルという高分子材料を印刷できる3Dゲルプリンターの開発を行っています。

3Dゲルプリンター
3Dゲルプリンター「SWIM-ER」

ここで、「ゲルって何?」と思われた方のために、ゲルについて少し説明します。

身近なところでは、こんにゃくがゲルの代表的な例です。こんにゃくのように、柔らかく水分を含んでいるものをゲルといいます。ゲルは成分を変えることで、硬さや触感を変えることができます。

では、ゲルを3次元に印刷する研究にはどのような夢があるのでしょうか?

夢のひとつは、人間の臓器モデルをつくることです。実際の臓器に硬さや触感が似ているゲルを3D印刷することによって、リアルな臓器モデルができます。そうすると、患者の臓器モデルに触れて臓器の形や感触を確かめたり、血管や患部の位置などを事前に知ることができたりするので、手術に大いに役立つでしょうし、実際にメスなどで切ることができれば手術の練習にも役立つと考えています。

柔らかい感触のゲル臓器モデル1
柔らかい感触のゲル臓器モデル(腎臓)

血管や癌患部が透視できる実物大の肝臓モデル
血管や癌患部が透視できる実物大の肝臓モデル(川上准教授が開発)

また、3Dゲルプリンターの技術で、柔らかくて人間に優しいロボットやウェアラブル、人工血管や人工軟骨を創りだすという夢もあります。きっと未来のものづくりはもっともっと豊かになるでしょう。

身近なところからの夢の実現として、「食品ゲルの3Dプリンター」を開発して地元(山形県)米沢の食品産業の方々と一緒に食の未来を創る「米沢いただきます研究会」を運営したり、米沢駅内に3Dプリンターを設置し未来のものづくりを学ぶ場を提供する「駅ファブ」を運営したりしています。

気になった人はぜひ見学に来てください!

古川研究室 M1学生 ひろあき