みなさんはこの“高分子未来塾”のみちたかレンジャーからの【「高分子」って何だろう?】シリーズをもう読みましたか? たくさんの「原子」、「分子」がくっついて、「高分子=ポリマー」ができているんですよというお話がありますね。「ふ〜ん」って思った人や「へぇ〜」って感心した人、「んじゃ、・・・なのはどうなだろう?」って逆に疑問に思った人もいるでしょうか。

hiragana_05_ohiragana_65_mohiragana_22_shihiragana_73_rohiragana_02_isearch_mushimegane

ここではもうひとつ、みなさんにぜひ高分子の研究者が感じる“不思議=おもしろさ”をお伝えしたいと思います。

 

みなさんの身の回りにあるビニール袋やPETボトル、この“高分子未来塾”にも登場する「クモ糸」、「ゲル」、「植物」、「かたいポリマーとやわらかいポリマー」、「400℃を超える熱に耐える繊維」など、同じ“高分子”なのに、いったい何が違うの? なんで触った感じ、かたいとかやわらかいとか、熱に強いとか、性質が違うの?って、思ったことはありませんか?

これは、高分子が種類の違ういろんな原子や分子でつくられていること、ピンッと伸びている場合や毛糸の玉のようにクチュクチュっと丸まって縮んだようになっている場合など、目にはどうやっても見えない分子レベルのちょっとした違いが原因になっているんですよ。

pasta_spaghetti       saihou_itodama

 

 

 

例えば、「400℃を超える熱に耐える繊維」が紹介されていますね。消防服にも使える難燃性(燃えにくい)高分子が使われているとのこと。こんなすごい高分子があったのかぁと思いません? アラミド繊維という芳香族ポリアミドという分子に繊維の強さや難燃性のひみつが隠されていることが紹介されていますね。これはベンゼン環(構造式を入れる)と呼ばれる分子をアミド結合と呼ばれる形でくっつける(結合)ことでつくられています。

では、お茶やジュースが入っているPETボトルはどうでしょうか。同じ高分子と呼ばれていますが・・・PETボトルの高分子はベンゼン環だけでなく、エチレン(-CH2-CH2-)という分子が組み込まれ、さらにエステル結合でくっついてできています。アラミド繊維とは、分子レベルにちょっとした違いがあるのです。ですが、このちょっとした違いが“不思議でおもしろい”のです。PETボトルは400℃なんて、とてもとても耐えられません。どんどん温度が上がっていくと途中で柔らかくなったり、分解(ぶんかい)といって高分子が壊れてしまったりします。アラミド繊維の強さにはビックリですね。

でも、PETの柔らかさも悪いことばかりではないんですよ。温度を上げると柔らかくなるので、いろんな形に変えることができちゃいます。PETボトルの形も、よく見るといろいろと違いますよね。これは逆に、アラミド繊維には固すぎてできないことなんですね。

分子レベルの高分子

研究者の人たちは、こういった分子レベルのちょっとした違いに不思議さを感じ、「なんで、なんで??」「なんかおもしろそうじゃない!?」って思い、「よしっ、それならもっと調べてみようよ!!」と研究を始めるんですよ。そして、研究者の人たちは、まだ世の中にはない新しい高分子をつくっちゃうんです。

もし、みなさんも自分で分子を好きなようにいじってあたらしい高分子を作ることができたらって、考えてみたらワクワクしませんか? 自分があたらしくつくった高分子が今まで世の中になかった、誰にも出来なかったすごい性質をもった新物質・新材料になったら・・・う〜ん、すごくないですか?! 考えるだけで、おもしろそうですよね。

science_denshi_kenbikyou

研究で感じるたくさんの“不思議”は、ぜんぶ“おもしろい”につながっています。

 

みなさんも理科の実験のときは、たくさんの不思議に出会って、友だちや先生らととことんお話をしてくださいね。研究者への第一歩、すでに歩み始めていますから・・・。

akachan_nango

はやかわレンジャ-