隼人は、授業の後半にごみの分別をグループで対抗戦で行い、講師の方が正しく分別されているかジャッジしてくれ自分たちのグループがトップだったと自慢したのであった。
「ヨーグルトの容器も紙やプラスチックがあり、難しかったけれど識別マークを手掛かりに分別していったんだよ。
クリーニングの袋には識別マークがついていないのはなぜか、お母さん知ってる?」キョトンとする美也子に隼人は習ってきたことを説明し始めた。
「講師の方はデパートで買ってきたワイシャツとクリーニングしたワイシャツを持ってきて説明してくれたんだ。
デパートで5千円を支払いワイシャツを買いました。
ワイシャツという商品を包んであるのでこのプラスチック製の袋は、プラスチック製容器包装に該当しますが、クリーニング屋さんで300円を支払いプラスチック製の袋に包まれたワイシャツを受け取りましたが、300円はワイシャツをクリーニングしたサービスに対して支払ったもので、ワイシャツという商品を包んでいるものではないので、プラスチック製容器包装に該当しません」とノートを見ながら話をした。慎太郎も美也子も有紗も感心しながら聞き入っていた。
すかさず、隼人は家族にクイズを出す。
「ねえ、ねえ、知ってる?プラスチックの原料は石油ですが、日本のプラスチックの生産に何%の石油が使われていますか?」
「プラスチックっていっぱいあるから80%」と有紗。
「そうね、50%くらいかな」と美也子。
「身のまわりにはプラスチック製品があふれていると言って良いくらいだから、かなり使われているように思うが、そのように質問してくるので案外と少ないのかな。30%ぐらい」と慎太郎。
「ブー、ブー、ブー」と隼人。
「何と3%でした。
プラスチックなど石油化学製品はナフサから造られます。
ナフサは石油の約10%です。
石油の90%は燃料用、つまりガソリンとか軽油、重油、灯油などに使われているんだ。
日本のプラスチックの生産量は約1千万トン、輸入した石油と日本ではナフサも輸入しているのでそれに見合った石油を足すと約3億9千万トンなので約3%ということになるんだ」
驚くみんなを前に「たかが3%、されど3%」と講師が言った通り得意げに話す隼人であった。
「プラスチックの原料の石油って限りある資源だから他に原料になるものってないのかな」

(注)識別マーク

とがみ氏図

(公)日本容器包装リサイクル協会HPより

とがみ むねひさ