こんにちは。みなさんの町には科学館がありますか?
探険してみると、科学館にはたくさんの「高分子」が展示してあります。
今回は東京のお台場にある日本科学未来館に行って高分子を探してきました。
未来館は外観もカッコよく、解放感ある空間にたくさんの「科学」が展示してあります。

miraikan 未来館の外観

miraikan fujigaya 藤ヶ谷レンジャーと未来館エントランス

まず1階で出迎えてくれたのは日本科学未来館のシンボル展示「ジオ・コスモス」。
大迫力の球体の表面パネルには「有機EL」という電気の力で光る分子が付着していて、地球の画像などを表示しています。
残念ながら用いられている分子は高分子ではないと思われます。

geo cosmos 地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」

ジオ・コスモスを見た後、3階に行くと、いきなりありました!高分子がぞろぞろ。
まずは日本の白川先生がノーベル賞をとった電気を流せる高分子、「ポリアセチレン」です。
身の回りの「高分子」は電気を通さないものとして知られていますが、ポリアセチレンは化学的な処理をすると電気を通すようにできます。
スイッチを押してみるとスペードの形の黒いプラスチック板にくっついている電球が点灯しました。
説明パネルでは、白川先生による導電性ポリアセチレン発見のストーリーが分かりやすく勉強できます。

conducting polymer 導電性高分子に取り付けた電球が光る様子(手は筆者)

その隣には私も研究しているカーボンナノチューブ。
しかも最新の方法で精製した色付きカーボンナノチューブでした(写真はありません)。
未来館は最先端の科学技術を展示してあるのが特徴ですね。

その隣には、人工衛星の外部表面保護膜やソーラーセイル(帆)に使われている高分子である「ポリイミド」が展示されていました。
人工衛星が金色の膜で覆われているのを見たことがありますか?それがポリイミドです。
ポリイミドは丈夫で熱にも強いのでこうやって宇宙のような極限環境でも使える優れた高分子です。
ポリイミドは皆さんの持っているパソコンの中にも使われていますよ。

polyimide ソーラーセイルに使われるポリイミド 

3D printer

そのすぐ横には最近流行りの3Dプリンターで作った複雑な歯車がありました。
しかも実際に回せる!3Dプリンターで使われているのも主に高分子です。
高分子の特長は色々な形に加工するのがカンタンであることですね。

館内には海外のお客さんも多く、気が付くと周りは外国人のお客さんだらけでした。
展示には英語の解説も付いています。
未来館は日本の科学技術を世界に発信する科学館でもあるのですね。

高分子盛り沢山のコーナーを後にし、奥に進むと美人な科学コミュニケーターさんを発見!
全然動かないのでマネキンチャレンジ中か、と思ったら本当にマネキン、いやアンドロイドロボットでした。
動く姿は見れませんでしたが、このようなロボットにも人工筋肉として高分子が使われようとしているのですよ。

humanoid 遠隔操作型ロボット「オトナロイド」

まだまだ盛り沢山の3階に別れを告げ、5階に行ってみました。
5階はロケットエンジンH-IIAの実物をはじめ、天体望遠鏡「すばる」、潜水調査船「しんかい6500」などの日本が誇る研究装置のミニチュアがあり、模型好きにはたまりません。

shinkai6500 潜水調査船「しんかい6500」の1/10模型
subaru HIIA
 天体望遠鏡「すばる」の1/50模型(左)とロケットエンジンH-IIAの実物(右) 

カッコいい模型に気を取られてしまいますが、5階にも高分子はありました。

「地球環境とわたし」のコーナーには通常石油から作られることの多い高分子材料を植物から作ったり植物に作らせるいわゆる「生分解性プラスチック」の展示がありました。
さらに植物を形作るリグニンやセルロースといった「高分子」をこれまでの高分子材料の代わりにする研究なども紹介されています。
便利な「高分子」も環境を乱していることを理解する必要がありますね。
私も勉強になりました。
bioplastic
 「生分解性プラスチック」の説明

その他にも最先端医療の展示には生命の構成や活動の命令が書き込まれているDNAなどの説明がありますが、DNAも立派な高分子なのですよ。
ここでは小学生低学年ぐらいの子供たちが楽しそうに展示を楽しんでいました。
薬づくりや最新の医療についてゲーム感覚で学習することができます。
私もトライしましたが、後ろに並ぶ子供たちの視線に負けて、順番を譲ってしまいました(笑)。
DNA パズル感覚で楽しめる創薬の学習コーナー
「国際宇宙ステーション」のコーナーにも高分子、見つけました。
宇宙食を包装しているこのパックももちろん高分子。
機能性を高めて長期保存を可能にする技術が詰まっているのですよ。

space rice 宇宙食いろいろ

うーん、まだまだ探したら高分子たくさんありそうでしたが、ふと下をみると二足歩行ロボットASIMOも皆にお別れの挨拶しているし、頭使ってお腹空いたのでこの辺で取材終了~。 

ASIMO ASIMOのデモを5階から眺める

何か食べないと帰れないくらいお腹が空いたので、館内のカフェでおやつ♪
科学にちなんだメニュー見つけました!
その名も「星空ゼリー」。
うーん、何の色だろうと、化学者っぽいこと考えつつ完食しました。
hosizora gel hosizora gel2
 「星空ゼリー」!
lunchi

ちなみに7階に行くとテラスでお台場の景色を眺めながらのランチもできるんですよ。
お台場を堪能できるアングルでおススメです。
barconi top view
日本科学未来館は子供から大人まで楽しめる仕掛けが満載です。
ご家族そろってお出かけしてみてください。 

藤ヶ谷レンジャー

日本科学未来館
135-0064 東京都江東区青海2-3-6
TEL:03-3570-9151(代表)
URLhttp://www.miraikan.jst.go.jp/
開館時間:10:0017:00 入館券の購入は閉館30分前まで
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は開館)、年末年始(1228日~11日)
入館料:大人620円、18歳以下210
6歳以下の未就学児は無料
※土曜日は18歳以下無料(企画展等を除く)
※障がい者手帳所持者は本人および付き添いの方お一人まで無料※企画展等は別料金の場合があります