モノとモノをくっつけるとき(例えば、プリントをノートに貼りつける、プラモデルのパーツ同士をくっつける、家の修繕でタイルをくっつける・・・など)、糊や接着剤を使って接着することがあると思います。
接着剤のほとんどは高分子材料です。

接着は、私たちが家庭で使うだけでなく、工業製品(例えば、自動車や電機製品の組み立て)にもたくさん使われています。
これまで、ねじやピンを使った固定、溶かした金属を使った固定(溶接)をおこなっていたところでも、替わりに接着を使うようになりつつあります。
そこで、接着の良いところ、難しいところを紹介したいと思います。

fig1
まずは良いところ。
接着では違う材料同士(例えば、金属とゴム、ガラスとプラスチック)をくっつけることができます。
これは他の方法ではなかなかできないことです。
また、ねじやピンを使わないので、くっつけたいものに穴をあけずにつけることができます。
さらに、溶接のように特別な道具を使わずに、簡単にくっつけられるのも良いところです。

次に接着の難しいところ。
接着剤にはたくさんの種類があり、くっつけたい材料に合った接着剤を選ばないと上手くつきません。
接着剤が選べたら、次はくっつける作業です。
ほとんどの接着剤は固まるまでに時間がかかります。
固まる前に、くっつけた部分がずれたり、接着剤が垂れたりすると上手くいかないので、工夫が必要です。

最後に接着が終わった後です。
接着剤は温度や湿気によって伸び縮みします。
この伸び縮みを頭に入れて製品を設計する必要があります(これについては「精密機器を支える接着剤」で紹介しました)。

このように、良いところも難しいところもある接着。
接着剤を開発するエンジニアと工業製品(自動車や電機製品など)を開発するエンジニアが力を合わせて、研究を進めています。

高橋明理(株式会社フジクラ)企業レンジャー