前の記事では、タンパク質が作られる仕組みについて説明しました。今回は分子進化についてお話しします。

①進化って、あの有名なアニメのように、どんどん生物がすごくなっていくことですよね?

いいえ、ちょっと違います。あのアニメのように、1つの個体が変化していくのは、生物学的には“変態”といいます。例えば蝶は子供頃はイモムシですけど大きくなったら優雅に空を舞うことのできる体になりますよね。それが変態で,進化とは違います。,

②えーと、あ、もしかしてアウストラロピテクスとかいうのから、今いる現代人のように長い世代をかけてその形態が変化することをいうのかな?

はい、そうです。繰り返しになりますが、同じ個体が変化するのは“変態”で、親から子、子から孫へと世代が変わっていくうちに形質が変化していくことを進化といいます。

③進化の結果、いろいろな生物が誕生したといえるのかな?でも、どうして形態が変化するのかな?

全て説明すると長くなるけど、その一つとしてタンパク質が変化することにより生物の形質が変化することもその要因です。

 

④タンパク質が変化する?タンパク質が炭水化物になったりしちゃうの?

さすがにそこまでは変化しませんよ(笑)。以前説明したように、タンパク質はアミノ酸が数珠つなぎになっている高分子です。そのアミノ酸の順番は決まっているのですが、時折、アミノ酸が変化することがあります。アミノ酸が変化すると、タンパク質の機能が変化することがあります。

⑤アミノ酸っていきなり変わっちゃうの?

タンパク質のアミノ酸の配列情報は、DNA上に書き込まれています。できてきたタンパク質は何らかの原因で変化したとしても、その情報は子孫に伝わりません。そう、子孫に伝わるためにはDNA上の情報が変化する必要があります。DNA上の塩基配列が何らかの原因で変化すると、それ以降は元のタンパク質とは異なるアミノ酸配列を持つ新しいタンパク質になります。

⑥新しいアミノ酸配列を持つタンパク質は進化したタンパク質ってこと?

次の高分子未来塾®の記事を楽しみにしてください。

小林副塾長