2020年5月1日から、山形大学工学部で製作したフェイスシールドを同大学医学部付属病院に提供を開始しました。

支援に至った経緯を説明します。
4/14に、医学部の先生から工学部の先生に医療用資材が不足していることの相談がありました。

    
医学部(山形市)                      工学部(工学部)

相談をうけた工学部の先生は、どんなものを活用すれば超短期間で迅速設計と高速生産ができるか考えました。
材料について帝人株式会社(米沢市発祥)に相談してみたところ、高透明PC(ポリカーボネート)を提供してもらえることになりました。


高透明シート(帝人株式会社PCシート)のロール

翌4/15には、工学部が得意とする3Dプリンターとレーザーカッター等を活用してフェイスシールドの制作が開始されました。

裁断の様子

製図

3Dプリンター

4/25には、フェイスシールドの試作モデルが完成して、医学部付属病院で試用と確認が行われました。

そして5/1には、山形大学のオリジナルモデルが完成しました。
第一段として約100個のフェイスシールドの供給を行うことができました!

医学部の先生から相談を受けたことをきっかけに、分野の垣根をこえて得意分野を持ち寄ってみんなが協力したことで、スピーディに必要なものを必要なところへ届けられたことは、とても良かったと思います。

今回、できあがったフェイスシールドは、全ての部品が高分子でできています。フレームはアクリル板、透明シートは帝人株式会社様のポリカーボネート板、ゴムの留め具はポリプロピレン板でできていますが、全部、レーザーカッターで切断したり、一定の深さで彫ったりすることができました。

また、ゴムベルトやスポンジ、上部保護板(発泡スチロール)などのやわらかい高分子も活用しました。
透明の接続ピンは紫外線で固まるプラスチックをインクに用いた3Dプリンターで作りました。

いろいろな高分子の特徴を活かして、デジタル技術の詰まったレザーカッター加工や3Dプリンターを活用すると、必要とされるものを、あっという間に作ることができることがわかりました。

設計データはWEB上(研究室のウェブサイトやFacebookの「3D PRINT FACE SHIELD」グループ)で公開されています。

古川塾長

研究室ウェブサイト https://swel.yz.yamagata-u.ac.jp/wp/