高分子学会では、高分子年次大会、討論会の活性化を目指して、さまざまな新企画を実施しております。
高分子討論会では、討論会参加の意義をさらに高め、充実させる企画として、「フォーカスセッション」を開催します。このセッションは産業界から支援企業の協力を募り、高分子の科学技術において今注目のポイントにフォーカスした、魅力的なテーマのセッションを企画・開催していただくものです。
 第61回高分子討論会では、東レ株式会社、JSR株式会社の2団体により、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、
環境負荷低減・資源回収技術に関わるセッションをそれぞれ開催していただきます。約2時間という短い時間枠でありながら、最新最先端の情報が凝縮された濃厚、かつハイレベルな講演が行われます。
 当該分野の研究開発に興味をお持ちの討論会参加者は、ぜひお越しくださいますようご案内申しあげます。

[日     時]
9月19日(水) 12:00-14:05 東レ株式会社
9月20日(木) 12:00-14:05 JSR株式会社

[会     場]  名古屋工業大学 52号館1階 5212講義室

[参 加 資 格]  第61回高分子討論会参加者

[参  加  費]  無料

[参 加 特 典]
事前参加登録者には、開催団体からの特典があります。
先着100名にランチボックスを提供します。数に限りがありますので、お早めにお申込みください。
  


[参加登録方法]
事前の参加登録は、7月2日(月)から8月17日(金)までWEBにて受付けます。
事前の参加登録は締め切りました。会期当日、フォーカスセッション会場にてお申込みください。
 事前に登録された方には,予約登録確認書をE-mail で送付しますので,プリントアウトしてご持参いただき,フォーカスセッション会場受付にてご提示ください。フォーカスセッションの受付開始は,プログラム開始30分前の予定です。
 開催当日も会場に余裕がある限り参加を受付けますので,当日参加をご希望の方はフォーカスセッション会場前の受付においでください。ただし,当日参加の方には参加特典はご用意できません。要旨集も準備数限りとなりますのでご了承ください。



CFRPが実現する豊かな未来
−CFRPの技術開発史とマトリックス樹脂の最新技術、新展開−
supported by  東レ株式会社
 メイドインジャパンであるCFRPが日本で発明されてから、すでに50年となりました。
その50年目の2011年に、CFRPを機体の50%に適用した旅客機、ボーイング787が就航しました。CFRPは航空機を軽量に、安全に、快適に、そして、環境にやさしく変えてくれました。
 本セッションでは、この50年間にわたるCFRPの技術開発史とスポーツ、航空機、そして自動車への展開状況に加えて、マイクロメカニクスの観点から高分子であるマトリックス樹脂によって発現する力学特性について解説いたします。さらに、航空機向け、自動車向けの熱硬化、熱可塑マトリックス樹脂の最新開発状況についてご紹介させていただき、メイドインジャパンであるCFRPを支える高分子が築く豊かな未来について考える場にしたいと思います。
 多数の方々のご来場をお待ちしております。

1. 日 時: 9月19日(水)12:00-14:05
2. プログラム:
総合司会 東レ(株) オートモーティブセンター 山中  亨
12 : 00-12 : 05
(1)開会のご挨拶
(東レ(株) 常任理事 コンポジット事業部門長 A&Aセンター所長)須賀 康雄
12 : 05-12 : 35
(2)CFRP50年の技術開発史とスポーツ、航空機、そして自動車への展開
 (東レ(株) 複合材料研究所)北野 彰彦
12 : 35-13 : 05
(3)マイクロメカニクスに基づく高分子が支えるCFRPのチカラ
(東北大学大学院 工学研究科) 岡部 朋永
13 : 05-13 : 35
(4)航空機向け、自動車向け熱硬化CFRP用マトリックス樹脂の最新技術
(東レ(株)化成品研究所 ケミカル研究室)本田 史郎
13 : 35-14 : 05
(5)量産自動車向け熱可塑CFRP用マトリックス樹脂の最新技術
(山形大学大学院 理工学研究科)井上  隆

環境負荷低減に貢献する高分子の科学と技術
supported by  JSR株式会社
 化石燃料資源の枯渇や地球温暖化防止の施策として,省エネルギー,環境負荷低減技術の
果たす役割はますます大きくなっています。今こそ、高分子科学に携わる私たちが種々の機能をもつ高機能性材料としての高分子の技術をさらに高度化・複合化させて、環境に力強く立ち向かい,成長することが期待されています。
 本セッションは,環境負荷低減に貢献する高分子の最先端の研究・技術を紹介し、地球環境保護の観点で、皆様と議論し考えさせていただく場として、企画いたしました。
 多数の方々のご来場をお待ちしております。
1. 日 時: 9月20日(木)12 : 00〜14 : 05
2. プログラム:
総合司会 JSR(株) 機能高分子研究所長 但木 稔弘
12 : 00-12 : 05
(1)開会のご挨拶 (JSR(株) 上席執行役員 研究開発部長)熊野 厚司
12 : 05-12 : 35
(2)汚染除去性に優れるフッ素系エマルション材料
 (JSR(株) 機能高分子研究所)突廻 恵介
12 : 35-13 : 05
(3)新規な潜熱蓄熱材料とその特性
 (JSR(株) 機能高分子研究所)小松  敏
13 : 05-13 : 35
(4)再生可能資源からの機能性高分子の設計
 (名古屋大学大学院 生命農学研究科)青井 啓悟
13 : 35-14 : 05
(5)レアメタルの高効率リサイクルのための分離材料
(九州大学大学院 工学研究院)後藤 雅宏

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第61回高分子討論会