第30回関東高分子若手研究会 夏のセミナー

今回は、近隣の5大学から32名が参加しました。6名の先生方のご講演と参加者のポスターセッションもあり、議論が活発に行われ、大変有意義な夏のセミナーになりました。
最初の手塚先生のご講演は分かり易い図などをふんだんに使って、トポロジー的に新規な化合物のイメージをうまく説明していただきました。宮田先生は、散逸系の話から、関連する研究の最近の発展や最新の実験結果まで、色々な話題をうまく盛り込んで話していただきました。
木村先生には、磁性についての基礎的なところから実際の磁場配向の実験についてまで沢山の話題をご説明していただきました、また、磁場配向する現象を発見された面白いエピソードも紹介して下さいました。今井先生は日本の中性子散乱装置についての紹介をはじめ、実際のエマルションや液晶の系の実験についてまでお話ししていただきました。特に構造因子の解析の話などは具体的な部分まで説明して頂きました。
松本先生のご講演では、高分子結晶やラジカル重合の初歩のことから実際の結晶場の合成についてまでご説明していただきました。結晶場重合発見のエピソードも色々楽しくお話ししていただきました。五神先生には光デバイスについて最近のトピックスの紹介から、実際のレーザー発振の実験についてまでて詳しく説明していただきました。
どの先生も、ディスカッションにも丁寧にお答えいただき、ご講演の内容ともども、参加者にとても好評でした。ポスターセッションも講師の先生を交えて大変盛況でした。
2泊3日の日程でしたが、瞬く間に時間が過ぎ、議論も白熱し、無事に会を終えることができました。
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主 催 高分子学会 関東高分子若手研究会
日 時 7月29日(木)13:00 ~ 31日(土)13:00
会 場 東京農工大学合宿研修施設 館山荘
(千葉県館山市正木字干潟1256-131 Tel 0470-27-6262)
交 通 JR内房線館山駅(東京より特急で約2時間)よりバスorタクシー約2km
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講 演 7/29(木)
  • 13:30〜「多環高分子トポロジーの精密設計」
    手塚 育志 先生 (東工大工)
  • 15:30〜「光反応性ポリマーブレンドの相分離と開放系のパターン形成との接点: モルフォロジー制御のブレークスルーは可能か」
    宮田 貴章 (Qui TRAN-CONG) 先生 (京工繊大繊維)

7/30(金)
  • 8:30~「高分子の磁場配向」
    木村 恒久 先生 (都立大工)
  • 13:00~「複雑液体‐高分子複合系の秩序形成」
    今井 正幸 先生 (お茶大理)

7/31(土)
  • 8:30~「有機結晶反応場を利用した新しい高分子設計」
    松本 章一 先生 (大阪市大工)
  • 10:30~「Whispering Gallery Modeによるポリマーマイクロフォトニクス」
    五神 真 先生 (東大工)
詳しいスケジュールについてはタイムテーブルをご覧ください。

参加要領
1. 参加費 (宿泊・食事・テキスト代を含む)一般 20,000円、学生 10,000円
2. 申込方法 氏名、所属、連絡先、電話番号、e-mailアドレスを明記し、e-mail、Faxまたは郵便でお申し込み下さい。
※宿泊所の予約の都合がありますので7/20までに連絡をお願いします。
申込先 〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1
東京工業大学大学院 理工学研究科 有機・高分子物質専攻 古川 英光
Tel 03-5734-2635 Fax 03-5734-2888
mailto:hfurukaw@polymer.titech.ac.jp