主 催 高分子学会北陸支部
日 時 平成17年11月10日、11日
会 場 雨晴温泉「磯花火」(富山県高岡市)
平成17年11月10日、11日に富山県高岡市の雨晴温泉「磯はなび」において、「第1回ポリマーフォーラム北陸」を開催しました。このフォーラムは北陸支部における会員相互間の情報交換,技術交流,共同研究等の促進のため,県単位という従来の垣根を越え、かつ参加者の専門分野も越えた新しい集まりとして企画したものです。また、このフォーラムの企画と運営は、北陸支部若手研究会の運営に携わっているメンバーを中心に行ないました。第1回のフォーラムでは、産学官の新しい共同研究や共同技術開発のきっかけになることを期待して、大学や企設試からシーズを提案し、自慢の技術や利用可能な研究設備の紹介をして、企業経営者や技術者にその存在を知ってもらうことを目的としました。このようなことから、従来の方法を変えて講演など話を聞く時間を短くする一方で、参加者には一泊してもい、1日のサイクルを共有して人柄も含めてお互いに知り合う時間が取れるようにしました。また、ポスターセッションをワイン&チーズとして、フランクな雰囲気を作りました。
実際の参加者は、大学関係から23名、新渇県・富山県・石川県の各公設試から一人ずつで計3名、企業から11名の合計37名であり、県別では新潟県9 名、富山県19名、石川県7名、福井県2名となりました。初日10日は13時から研究グループ紹介とショートプレゼンテーションを17時まで行い、その後氷見ワインを楽しみながらポスターセッションでゆっくり2時間ほど情報交換し、さらに夜の交流会で議論を深めて初日を終了しました。11日は午前中2時間ほど研究グループ紹介を行なって正午に解散というスケジュールでした。
今回のフォーラムでは、「環境材料を考える高分子研究者・技術者の集い」と副題を設定し、また学術的な話を抜きにした応用展開や研究施設を一人10分以内で紹介してもらうようにしました。このため大学や高専および公設試から環境材料に関した提案が数多くなされ、普段の研究テーマとは異なる話題が提供されました。ポスターセッションでは、企業展示の中からいくつかを抜粋して参加者に紹介し、皆でポスターの前に集まってその話を聞くというスタイルを試したところ、集中的な紹介や議論ができました。その後の交流会では、学会とは違う産官学の交流が十分にできたものと思います。二日目の研究グループ紹介では、公設試から研究動向と施設や設備の案内がなされ、産と学とを結ぶ拠点の一つとしての有用な情報が得られました。