関東支部は、全会員のおよそ半数を占める大きな支部で、本部の所在地に位置しています。所帯が大きい分、東京23区、茨城、北関東、千葉、武蔵野、神奈川と６つの地区に分け、他機関の研究者と知り合ったり、サンプル品等に実際に触れたりしやすい対面行事と、活動拠点によらずどこからでも気楽に参加できるオンライン行事を効果的に組み合わせて、様々な活動を行っています。東京23区地区では企業本社の多い特徴を考慮して、企業の事業戦略・研究企画にかかわる会員などを主なターゲットとして、会員サービスを強化しています。この他各地区ではそれぞれ特徴のある講演会、合宿等を地区ごとに２〜３回行っています。
たとえば、企業を中心とした若手会員を対象に2泊3日での合宿形式で実施している「若手社員のための高分子基礎講座」は、高分子に関する基本的な知識を習得できるだけでなく、他企業の同世代の研究者とのネットワークを形成できることが強みとなっています。「高分子のためのキャラクタリゼーションセミナー」は、著名な講師陣による基礎講座と機器や受託解析企業による技術プレゼンにより、機器分析や試作評価に関わる幅広い実学を体得できる場として、参加者にはとても良い評判をいただいています。
高分子学会関東支部では若手研究会として関東若手研究会、バイオマテリアル若手研究会、超分子若手研究会が古くから活動しており、若手教員や学生を中心に、サマーキャンプや講演会、学生発表会など様々な活動を行っています。若い研究者が集い、意識を高め、良い研究者として育って下さることを期待しています。
大きな規模の支部であるので、より意識して産官学、ベテランから若手まで幅広い人的交流を促進する活動を進めて行き、さらに活性化させていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

【関東支部長 吉江尚子】